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harmo株式会社 × 慶應大薬・医薬品情報学講座 共同研究

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お薬の飲みやすさアンケート PART4

薬の味についてのアンケート2023年7月

2023年5月25日(木)~2023年5月31日(水) にharmo の電子お薬手帳のプラットフォームを利用して、お薬の飲みやすさや飲みづらさについてお伺いするアンケートシリーズpart4「薬の味に関するアンケート」を実施いたしました。
多数のご回答をいただき誠にありがとうございました。
以下に回答結果(速報)をお知らせいたします。

調査概要
調査内容 薬の味についてのアンケート
対象者 電子お薬手帳harmoをご利用いただいている方のうち、配信日の2週間前(5月10日)から遡ること90日以内にカプセル剤、錠剤のいずれかが処方されている20歳以上の男女
配信数 51,727名
回答数 有効回答数1,240名(2.4%)
調査方法 スマートフォンアプリ「電子お薬手帳harmo」を通じたアンケート配信
回答期間 2023年5月25日(木)~2023年5月31日(水)

※慶應義塾大学薬学部「人を対象とする研究倫理委員会」の承認を得て実施(承認番号230420-1)

どのような人が薬の味が苦手だと感じる?

アンケート回答者1,240名のうち、「現在または過去に内服した薬で,味が苦手と感じるものはありますか?」という問いに対して、「ある」と回答した人は全体の29.8% (370名) でした。

“味が苦手”と回答した割合は女性(41.6%、男性と比べ2.0倍)、50代以下(39.5%、60代以上と比べ2.0倍)で高くなっていました。さらに“味が苦手”と回答した中で、「薬の味に関して薬剤師や医師に相談したことはありますか?」という問いに対して、「ある」と回答した割合は20.5%(76名)でした。

370名の“味が苦手”という回答の中で、該当する薬の剤形が特定可能だった279剤の内訳は、散剤49.1% (137剤)、錠剤34.4% (96剤)、液剤15.1% (42剤)、カプセル剤1.4% (4剤)でした。錠剤の中には、口腔内崩壊錠(OD錠)の回答も見られました(9剤)。
※剤形・・・錠剤やカプセル剤、注射剤などの薬の形状のこと
※散剤・・・粉末や顆粒状の形態を持つ薬
※口腔内崩壊錠・・・口の中で溶けて服用できるタイプの錠剤.OD錠とも呼ばれる

“味が苦手”と感じる薬の味の具体的な例として、「カプセルの臭いがくさい」「不自然な馴染みない気持ち悪い薄甘さでした」「ガソリンを飲んだような後味」といったご回答いただきました。

現在、頂戴した貴重な意見を育薬に生かしていくために、さらに詳細な解析を進めています。解析結果は、後日公表を予定しています。

アンケート結果は、お薬をもっと安全に、もっと使いやすく進化させていく「育薬」のタネになります。本プロジェクトでは引き続きharmoを通じたアンケート調査を計画中です。harmoユーザーの皆様の声をお待ちしています!

薬の味が苦手と感じたときは・・

・・・一人で悩まず、薬剤師さんに相談しましょう!
薬剤師が一緒に味が苦手な原因を考え、その解決に繋がるかもしれません。
例えば、薬の味が感じにくい飲み方のアドバイスがもらえる場合や同じ成分で味が感じにくい剤型に変更できる場合があります。

harmo株式会社(代表取締役CEO 石島 知)と慶應義塾大学薬学部医薬品情報学講座(教授 堀 里子)は共同研究契約を締結し、「電子お薬手帳を基盤としたPHR活用による治療最適化に関する研究」に取り組んでいます。本ウェブサイトは共同研究の一環で運営しています。

harmo

harmo(ハルモ)は、個々人の医療・健康情報を個人やご家族が活用可能な「harmoおくすり手帳」や「harmoワクチンケア」を開発・提供しています。「harmoおくすり手帳」はスマートフォンアプリケーションおよび専用ICカードを合わせ約40万人(2022年10月現在)の利用者を擁し、全国16,000軒以上の薬局で利用実績があります。

「harmoワクチンケア」は、予防接種の接種間違いを未然に防ぐための予防接種情報管理の必要性が注目されている中、簡単にワクチン接種情報を記録・管理するだけでなく、接種間違い防止や長期的な個別のアフターフォローが可能です。

現在は、川崎市川崎区にて、小児のワクチン接種を行う全32の内科・小児科にharmoワクチンケアが設置されており、多数の接種間違いを未然に防止した実績があります。harmoシリーズを提供することにより、生活者一人ひとりの健康価値の向上に貢献しています。

慶應義塾大学薬学部 医薬品情報学講座

医薬品情報学講座では、情報学を基盤とした学際的なアプローチにより、医療や地域社会における諸課題の解決に取り組んでいます。特に、薬学的視座での疾患予防・治療の個別最適化と医療安全の推進を中心に据えています。

リアルワールド(医療現場、地域や生活の場)における“情報”(= 医療・健康情報)の収集、解析・評価、検証(ラボワークも含む)、それらを通じた新規のエビデンス・システムの創出までを目指しています。